後十字靭帯（PCL）は膝関節の中心にある強靭な靭帯で、大腿骨（もも）と脛骨（すね）をつなぎ、膝が後ろにズレるのを防ぐ役割があります。

その後十字靭帯が損傷すると、膝の安定性が低下し、歩行時や運動時に不安定感や痛みが出ることがあります。

主に以下のような原因で損傷が起こります

①スポーツによる外力

サッカーやラグビー、バスケットボールなどのコンタクトスポーツで、膝に強い衝撃を受けたときに損傷することがあります。

②転倒やジャンプの着地

着地時に膝を過度に曲げた状態で衝撃を受けると、後十字靭帯に負荷がかかって損傷することがあります。

③交通事故

ダッシュボードにすねを強打することで、脛骨が後方に押し出され、PCLが損傷するケースが多いです。

①膝の痛み

膝の奥の方に鈍い痛みや圧痛（押したときの痛み）を感じることが多いです。損傷直後はズキズキとした痛みがあり、徐々に落ち着いても違和感が残ることがあります。

②腫れ・熱感

損傷直後や数時間以内に膝が腫れたり、熱を持つことがあります。重度の場合、関節内に出血が起こることもあります。

③膝の不安定感

後十字靭帯は膝を安定させる役割があるため、損傷すると膝が後ろにズレるような感覚や、「踏ん張れない」「力が入らない」といった不安定感が出ます。

④階段の昇降や坂道で違和感

特に下り坂や階段を下りるときに、膝が抜けそうな感じがすることがあります。これは脛骨（すねの骨）が後方にズレやすくなっているためです。

後十字靭帯損傷は、その重症度により次のように分類されます。

1軽度損傷

靭帯の一部が伸びたり、わずかに損傷している状態。腫れや違和感はあるが、強い不安定感はない。

2部分断裂

靭帯の部分断裂。腫れや痛みが強くなり、歩行時に不安定さを感じることもある。

3完全断裂

靭帯が完全に断裂した状態。膝の不安定感が顕著で、スポーツ復帰や日常生活に支障が出ることが多い。

①超音波施術

筋肉が硬くなり、靭帯の動きが悪くなることが痛みの原因です。硬い筋肉や靭帯に1秒間に200万～300万回の振動を送ることで、深部のまで刺激し、筋肉や靭帯の硬さを和らげ、痛みを軽減します。

②鍼灸施術

鍼やお灸を使って膝周りの効果的なツボを刺激し、痛みを和らげるとともに周囲の筋肉をほぐします。

後十字靭帯損傷は、放置しておくと痛みが増して酷いと歩くことも困難になります。

少しでも痛みや違和感が出たら宇治東洋鍼灸整骨院にお越しください。